本書のサブタイトルは「分類を制するものMDを制する」です。"分類"は小売店にとってとても重要なもので、分類が適切で社員の信頼を得られるようなものでなければ、商品の仕入れのときや売場を作るときにも個人の勘に頼って進めることになります。科学的な店舗運営に大・中・小分類の決定は必須ですが、分類を決めることは簡単ではありません。きちんとした考え方に基づいて「大・中・小分類」を決めているお店はまだまだ少ないです。本書では、分類とは何か、大・中・小分類をどのように決めていくのか、そして分類の違いがもたらす業績の差についても学んでいただきます。社員全員が納得できる「大・中・小分類」を決めて、マーチャンダイジングを再生しましょう。実践MDシリーズNo.1 【お店の分類を一新して業績を伸ばす】●目次はじめにCHAPTER1 分類の基本 1.分類とは2. 科学的な店舗運営に分類は必須 3.3つの商品分類と展開分類 4.商品分類とMD商品分類5.使用する分類基準・使用しない分類基準 6.大・中・小分類CHAPTER2 分類の決め方1.分類の基準と分類名の関係を理解できれば正しく分類できる2.商品分類の決定には3つの視点がある3.売上シェアの偏りと戦略的な操作で分類基準は1つに限定しない 4.分類の決定には5つの法則がある CHAPTER3 分類の違いがもたらす業績の差1.婦人セーターを売るA店とB店の分類の違い2.分類の違いがもたらす修正のレベルの違い3.A店とB店の対策の違い 4.より緻密なC店の対策 5.A店、B店、C店の違い CHAPTER4 Q&A集1.そもそもMD(マーチャンダイジング)とは?2.MDとVMDとはどう違うのか?3.現在のデータを利用して売場作りとMDに活かしたい。その進め方は?4.上司が感性で決めているブランドの選定をルール化したい5.ブランドのスクラップ&ビルドの際の留意点とは?6.メンズショップの大分類が「カジュアル」と「トラッド」、正しいか?7.分類が「ビジネス・カジュアル・先端ファッション」。これを解説してほしい8.MDバランスを様々な切り口で決めると何故欠落商品が少なくなるのか?CHAPTER5 用語解説1.グレード 2.テイスト3.オケージョン4.単品・コーディネート5.アイテム・スタイル・デザインCHAPTER6 業績が不振なときの2つの対策1.基本を深く理解する2.知らない基本は謙虚に学ぶ